都市創生

東京一極集中を解消する為の発想の転換

都市創生の方法

ブログを開設して最初の記事になります。 

 

東京一極集中を解消するための「都市創生」について、自分なりの方法と考え方をまとめてみました。

東京一極集中の解消には農業と伝統工芸を主体とした地方創生ではなく、都市を主体とした現代文化や産業などを活性化する「都市創生」で実現していこうと考え、思いついた事を載せています。

 

 

 目次

 

①文化の振興について

農業・工場・伝統を売りにした政治家・ 識者の創生案に対して、都市としての産業や文化を振興することを考える。
 

【東京以外=地方】【 地方=農村や漁村】の連想で、東京以外は全て田舎という、印象が出来上がる。
今の地方創生政策は農産物や伝統工芸品を売りにするばかりである。

しかし、首都圏を除いても日本の都市人口率は70%から80%程度ある。

 

あくまで、現代文化・情報産業・経済・先端技術(東京がほとんどを占めている印象がある)等の都市としての産業を興すことを考える。

現代文化の面については無理やりその地方の特色とされている物(歴史的なものや伝統文化が多い)を無理やり持たせようとすることをやめる。

確かに今の地方のイメージは昔からのある歴史的なものや伝統文化に固定されていることが多く、そこから外れることは難しいと思われる。
しかし古典的な文化のみを売りにしてはいけない。

昔からあるその土地らしいものを作ることにとらわれずに自由な発想で文化をで作る。
また現在その都市で流行っているものがあればそのまま発信する。

本来は都市や地域によって文化や流行は違うのが普通である。

現代文化でも、作りたいものを作っていけばそれが自然にその都市の個性や文化として認識されるようになる。

また無理やり特産物を作らなくてもいい。
住みやすいまたは都会的な印象があれば特産物がなくても魅力が出来る。

例えば、その地域のドラマや映画を作る場合は無理にその地域の特徴を入れる事は考えずに作りたいものを作る。
その地域の紹介や宣伝を考えずに、面白いものを作ることを優先した方が結果的にその地域の魅力につながっていく。

自虐的なネタに走ってはいけない。

地方都市でも、都市である。
東京に比べ規模が小さいのはしょう
がない。しかし都市としての魅力を捨ててはいけない。

自然を売りにする場合でも、都会的な生活と自然を両方楽しめるといった事を売りにする。

一番大切な事は特産品等よりなるべく都会的な印象を持たせる事。

無理に伝統文化やステレオタイプなものを、入れようとしなくても、作りたいものを作っていけば、自然に、その都市の文化として認知されるようになる。

②都会的な物=東京独自の文化という考えを捨てる

現在は文化が東京に一極集中しているので都会的を象徴する物は東京の特有のものだと誤解しやすい

例えば、首都圏以外の都市でも高層ビルやオフィス街また若者の街はあるが、高層ビル街などは東京に似ている街だと言われたり、若者の街があると原宿の真似などと言われる。

都会の文化=東京の文化という認識が出来てしまっている。

東京以外の地方が舞台のドラマやアニメはその地方を象徴するもの古典的なものを出さないといけないという考えが強いので、表現が制約され都会的な印象がなくなる。
その反面、東京が舞台のアニメやドラマなどはそういう制約がなく、さらにおしゃれなものや都会的な風景を出せば東京らしいと思われるので、作るほうも非常にやりやすい。

漫画やアニメなどで舞台が東京だと適当に都会っぽい風景を出しても通じる。また、何も地域的な特徴がなくても通じる。
近未来的なビルを並べて未来の東京だといっても通じる。
しかし、それが大阪やその他の都市の場合、全国的に知られたその地域の物 (伝統文化や古典的なステレオタイプ)を出さないといけないと思われているので、都会とかけ離れた印象の物しか出来なくなる。

伝統的な街でなくても、高層ビル・オフィス街・繁華街・若者の街などは立派なその都市の顔である。

都会的な印象が東京かその周辺にしか、無いと思われている事が結果的に東京一極集中を促進している。
個性を出すためといって無理やりステレオタイプな要素を入れる必要は無い。

流行や特徴はその地域や都市によって違うのが普通である。
しかし、現在は東京の文化が絶対的な標準とされといるため、その他の地域の文化は常に流行遅れか、ずれているもの扱いされている。

その事が地方を扱った番組やコンテンツなどが笑いやバラエティーのネタにばかりされている原因だと思われる。

 

③東京の影響力は全国区、その他の都市の影響力はその地方のみという考えを捨てる。

東京に本拠地を置いている企業や芸能事務所 芸術団体は全国区、その他の地方の企業や芸能等はその地方だけのローカルという、考えを捨てる。

東京の影響力は全国区、その他の都市の影響力はその地方のみという考えを捨てる。

テレビ放送については、
本来は東京だから、または大都市だからという理由でテレビの全国放送が出来る訳ではない。

現在は 放送局のネットにより、東京のテレビ放送はほぼ全国区だが
地上波テレビの電波は一定の地域にしか届かないので、本当は地上波は実質的に全てローカル放送である

東京の全国放送番組を見ても、内容はローカル放送と変わらないものが多い。
逆に衛星放送やインターネットではどこからでも広範囲や全世界に放送出来る。

東京に本社を移しても、即座に全国的な影響力が出るわけではない。
首都圏の人口は膨大なので市場としては魅力があるが、全国で商売が出来る訳ではない。
また、人口のが多い事でいろいろな人と顔を合わせたり、企業と取引できる機会が得られるという、利点があるが、それで全国の市場を網羅できる訳ではない。

日本でも外国でも一つの都市が全国に直接的な影響を及ぼす事はない。

巨大都市でも地方であることには変わりはない。

芸能事務所やタレントなども東京以外に本拠地を置いているものを、その地域だけのローカルなもの扱いする必要はない。
東京に本拠地を置いていなくても、インターネットなど全国に情報を発信する方法はある。

情報をすぐに全国に伝えられる様になったのは、都市の機能ではなく、技術の発達によるものである。

④最後に

今までの話で一番重要なことは、都市としての魅力を前面に出すことだと思います。

規模が小さくても都市であり、農業や伝統工芸のみを売りにしては逆効果になってしまいます。

農業や伝統文化を否定しているのでありません、農業は食料の確保としての役割の重要性のほかに経済の根幹をなすものとして重要です。
伝統文化や歴史的なものは日本人のアイデンティティをなす重要なものであり、観光業ではなくてはならないものです。しかしそれだけではなく、現代文化と一緒にその地域の文化として、発信することで本当のその地域の魅力が出てくると思います。

人口が多い日本で東京のみが都会扱いされている事はおかしなことです。

人口が日本の5分の1であるオーストラリアにも、複数の世界的に有名な都市があり、さらに人口が少なく農業国の印象があるニュージーランドも複数の主要な都市は都会扱いされています。

日本にも複数の都会の存在やその地域ごとに文化があることを認め、お互いにその文化を受け入れるようになれば、地方の活性化も進み東京一極集中も解消されるはずです。

 

また、よろしくお願いいたします。